旅行が趣味になる過程 趣味が続かないなら習慣を作る ∼好きと趣味の違い∼

静岡県、宇佐美の海の様子 コラム
どこまでも続く水平線

旅行好きは多いけれど、旅行が趣味だという人は稀。

好きと趣味の境界線ってなんなんでしょう?

旅行が趣味になる人ってどんな人なんでしょう?

何かを続けたい習慣にしたい、という方にこの記事を届けます。

好きと趣味

新宿の映画館の外観
新宿の映画館

好きと趣味の違い

別に深く考えなくても良さそうな、どうでもいいことですけど、一応考えてみると、行う頻度情熱の違いでしょうか。
好きも趣味も、自発的にやりたくなることだと思います。

  • 美味しいものを食べるとか
  • 運動するとか
  • 映画を見るとか
  • キャンプに行くとか
  • 旅行をするとか

しかし、同じ自発的にやりたくなることでも、言葉の違いで相手に与える印象が変わります。

旅行が好き、と言われると単に好きなだけだと思うけれど。

旅行が趣味、と聞くとこの人は定期的に旅行に行ってるのかぁ、思ってしまいます。

と、いうことで
言ってしまえば好きと趣味の違いなんて、言葉の違いと、相手に与える印象の違いなだけ。
特に気にする必要もないように思えます。

しかし世の中には、趣味を作りたい、旅行を趣味にしたい、という人もいるでしょう。

その方法を考えてみます。

趣味を構成する要素

正直、趣味なんて気まぐれで良い、続けるも続けないも各人の自由です。

が、最近人間の習慣について考えることがあり、
かつ、僕自身が旅行を趣味だと言えるようになった経験も思い出したので、せっかくなら書いてみようと。

さて、最初の項でも書いたように、好きと趣味、の違いは、行う頻度とかける情熱、の違いだと思います。

頻度より情熱

カセットコンロで網焼きをする
自宅で網焼きに情熱をかける僕ら

さてまずはそんな、情熱、から。

僕は、趣味というのは行う頻度が少なくてもいいと思っています。

特に旅行なんて、普通に働いてたら年に1回とか2回しか行けないのがザラです。
むしろその1回や2回の旅行をどれだけ楽しめるかのほうが大事です。

めちゃくちゃ情熱をかけて、旅行プランを作り、時間を作り、お金を貯めて、実際に現地で楽しむという旅行を年に1回、毎年やってる人がいたらそれはもう趣味だし、周りもそう思うでしょう。

なので、そのくらいの頻度でも趣味と言い張ってしまえばいいんです。

他にも、料理が趣味だとして、しかし仕事が忙しくて料理は月に1回しか出来ない人がいたとします。
でも、月に1回の料理のためにレシピを考え、食材や調味料もこだわり、料理することを楽しんでいたとしたら、、、それはもう完全に趣味でしょう。

頻繁にやりたいなら習慣にする

旅先での晩酌の様子
止められない晩酌の習慣

しかし、いくら情熱が大事と言っても、趣味というのは定期的に行っているイメージが強いのも事実。

たまにしかやってないことを趣味だとは胸を張って言いづらいし、期間が空いてしまうと自分のモチベーションを保つのが難しくなることもあります。
旅行でも、以前はよく行ってたのに忙しくて期間が空いてしまうと、次に旅行に行こうと思っても億劫だったりしますよね。

なので、モチベーションを保つという意味で、趣味の頻度というのもある程度大事だとは思います。

ということで、趣味の要素のもう一つは頻度、あるいは習慣

でも、、、さっきも言ったけど、旅行なんてそうそう頻繁に行けるものじゃないですよね。
いわゆるFIREとかして、お金と時間にとてつもない余裕のある人でもなければ、そんなに旅行にばかり行ってられません。

ではどうするか。。。

人間は、楽に出来ることしか習慣にならない

フットサルコートの様子
品川のとある場所のフットサルコート

どうするかと言いつつ、ここで一旦旅行の話から離れてみましょう。

さて皆さんが、ひょんなことから運動習慣を身に付けようと思った時、まず何をしますか?

  • 新しいウェアを買う
  • 家で使える手軽な器具を買う
  • 目標を立てる(カッコいい体になるとか)
  • はたまたジムに入会する人も

。。。その方法で続きました?、自分が納得するまで。

もし続いたことがある方は、この記事なんか読まなくても大抵のことを成し遂げらるはずです。
素晴らしい継続力をお持ちのようなので。

しかし、ほとんどの人はその方法で運動を続ける習慣なんて身に付きません。
だって運動自体は苦痛なものだから。

人間が習慣的に行えるのは、苦労せずに実行できることだけです。
実行するのに苦痛を伴う行動なんて、普通の人は習慣にできません。だって辛いから。

ちなみにこの理屈は、僕の実体験でもありますが、こちらの本でも紹介されています。

著スティーヴン・ガイズの「小さな習慣」
「小さな習慣」、著者:スティーヴン・ガイズ、訳:田口未和

習慣とモチベーションは分ける

居酒屋の棚に並ぶお酒の瓶
お酒のちゃんぽんも危ない

習慣化できることというのは、苦痛を伴わず行えることです。
なので、やる気やモチベーションに頼るのも良くない

やる気やモチベーションをアテにしてる時点で、それは素の状態では多少なりとも苦痛を伴うということです。

苦痛を伴う物事は習慣にするのが難しいです。

ではどうするか

やる気やモチベーションに頼らなくても実行できることから始めるのです。

運動だったら例えば、腕立て伏せ1回とか、スクワット1回とか、思い出したらすぐやれるような、呆れるほど簡単なことから始めるのです。

ちなみにこれも、「小さな習慣」で紹介されている方法です。

人間は変化が楽しい

沈みゆく夕日の様子
沈みゆく夕日

そうしてたった1回の腕立て伏せやスクワットを毎日続けたとすると、どうなるでしょうか。

。。。たまにはもうちょっと回数増やしてみようかな?

となります、おそらく全員。

(実体験、かつ周りの人も口を揃えて言っていたので信頼性はすこぶる高い、、、はず)

人の心理には、楽しいからやる、という側面がある一方で、やってたら楽しくなってた、という一面もあります。

それは、習慣的に行うことで変化が現れ、その変化を感じられることが楽しいから。

人間は変化を楽しめるようにできています。

例えば、運動習慣によって身体に変化が見え始めたら、絶対に楽しくなりますよね?
他には、腕立て伏せ1回でも2週間もやってれば軽々とできるようになっています。その変化も楽しいはず。

ならばこの性質を使わない手はない。

だから、とにかく簡単な最初の一歩思い出したらすぐ実行できるような簡単なことから習慣化を目指すほうが、むしろ効率的なのです。

そして、行動を起こした時には記録を付けておくのがおすすめです。
たまに見返すことで、自身の変化に気づきやすくなるから。

間話 運動について僕の体験談

運動用マット
運動用マット

ちょっと真面目な話が続いたので、間話で僕の運動習慣の話を入れました。

興味ない方はすっ飛ばしてください(悲しいけど)。

2020年、新型コロナウイルスの流行で外出が憚られていた僕は、とても暇を持て余していました。

あまりにも暇だったので運動をすることにしました。

しかし、目的らしい目的(例えば体重減らすとか、筋肉ムキムキになりたいとか)もなかったので、なんとなく始めて、飽きたり続けるのがしんどくなったらやめよう、と軽く考えていました。←これも大事

家でできる種目、かつ僕は筋トレが苦手だったこともあり、バーピージャンプ(有酸素系の運動)をやることにしました。

最初は1日30回とかだったけれど、1年後には200回とかやってました。(さすがに連続で、ではありませんけども)

回数が増えたこともですが、1年も継続できたことが自分としては驚きでした。

自宅ですぐにできるので、最初のうちは思いついたらやる、くらいでした。

が、続けるうちに体がだんだん引き締まっていってるのが目に見えて分かるようになり、そこからは楽しくなって回数を増やしていきました。

今はもう自宅でバーピージャンプはやってませんが、代わりにジムに入会して運動をするようになりました。

正直、当時の自分からは考えられないような変化です。

なので、小さなこと、思いついたらすぐできること、から習慣として始めるのはとてもおすすめです。

ただし、習慣化して楽しくなり目標回数や強度が増えて、いつのまにか最低ラインが高くなっていることがあります(例えばバーピージャンプの目標が30回から60回になっていた、とか)。

そんな時に、バーピージャンプを50回しか出来ない日があったとしても悔やむ必要はありません。元々は30回から始めていたわけだから、50回は目標達成です。

どんなに最低ラインが高くなっても、最初に決めた目標は忘れないようにするのがコツです。

あと個人的に良かったのは、飽きたり辛くなったらいつでも辞めていい、と決めていたこともあります。

いつでも辞めていい、と考えていると逆に続けてしまうのも、人間の心理的な特徴かもしれません。

。。。ちなみにバーピージャンプは、家の中でやってたら隣近所から苦情が来たので辞めました。むしろなぜ最初の1年は苦情こなかったんだろう。。。

旅行に応用して、趣味にする

さてでは、この理屈を旅行に置き換えるとどうなるか。

先にも言ったように、毎日旅行をするとか、毎日どこかに出かける、なんてのは全然現実的じゃありません。

それでも趣味として続けるなら、例えばこんな方法があるんじゃないかな、と思う提案をします。

  • 旅行自体は年に1回か2回
  • それ以外の期間は、旅行の擬似体験として毎週末、あるいは少なくともひと月に1回は気になる街にお出かけする。
  • しかしそれでも、どんなに少なくても6日間の期間が空いてしまう。何かちょっとしたことでも、毎日できそうなことはないか?
  • 例えば旅行雑誌やネット、SNSで行きたい場所の候補を見繕っておく。お出かけプランを考えるのもアリ。

個人的には、Instagramは情報収集にかなり向いてると思います。

Instagramというアプリ
Instagram

あと、僕は景色も好きなので、Pinterest、というアプリもたまに使います。

Pinterestというスマートフォンアプリ
Pinterest

さらに、運動の記録を付けるように、旅行やお出かけの記録も意識的に付けるようにするのがおすすめです。
あとから見返すと、以前行った場所でも知らないスポットがあったことに気づいて、また行ってみよう、となる事がよくあります。
記録を付ける事で、自分の知識や情報量の変化に気づきやすくなります。

こちらもおすすめなのはInstagramです。
写真と文章と場所の住所を同時に記録できるので、記録媒体としてかなり優れています。

別にフォロワー数とか、人に読んでもらうこととか気にせず、思いついたままの言葉と写真を備忘録として載せておけば良いんです。

。。。え?僕のInstagram?

知りたいですか?仕方ないですね〜

。。。え?、興味ない?、自惚れんな?

。。。グスッ

僕は、世の中には心優しい人も一定数いると信じているので、そんな方に向けていつかアカウントをご紹介します。

旅行の擬似体験の例

隅田川とスカイツリーの様子
東京の観光名所、浅草

最後に、旅行の擬似体験としてのお出かけをもう少し掘り下げてみます。

普段通りスーパーに行ったり、必要なもの、欲しかったものを買うために買い物に出かける、ようなお出かけとはまた別物と考えてください。
なるべくなら自分の好きなことや、興味のあることを中心に考えてもらえれば良いかなと。

知らない土地巡りいつもと違う非日常空間知らない人との触れ合い

より具体的には例えば、観光名所景色食事お風呂地元のお店で地元民と交流ゲストハウスで宿泊客と交流、など。

旅行ならではの楽しみではあるものの、旅行で遠い土地に行かなくても、これらは近場でも体験できます。
そして、そういったそもそも自分の好きなことというのは、すでに実行している場合が多いでしょう。

旅行の擬似体験としてのお出かけでは、そういった自分の好きなことを、近場だけど行ったことのない街とか、遠出ではないけれど少し離れた土地とかでやる感じです。
そして旅行ってのはそれらを、遠く離れた普段は関わりのない土地でやるようなものです。

なので、定期的に旅行に行く人、旅行好きと言われる人達って、旅行以外に好きなことがある人が多い気がします

もともと好きだったものが高じて、その目的のために遠い地まで足を伸ばし、結果として旅行に頻繁に行くようになる。
そんな人が多いように思います。

まとめ

長々とお付き合いいただきありがとうございます。

今回の記事のポイントとしては、

  • 趣味を定期的にやりたいなら習慣にしよう
  • 習慣は、簡単なことから始める
  • 旅行において簡単なことは、情報収集
  • 近くの街へのお出かけもおすすめ

ということ。

僕自身、趣味は気分で続けたり辞めたりして良いと思っていますが、一度手を出したら納得いくまでなるべく続けたいのも事実です。

人が物事を続ける心理を、ちょっと理屈っぽく考えてみました。
どなたかの参考に少しでもなれれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございます。

(いや今回は予想以上に長くなってしまったので、最後まで読んでもらえたとしたら本当にありがとうございます)

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