自分自身の糧・経験値にはなるので、興味があるなら行ったほうが良いと思います。
ただし、海外に行って良かった、と語られる理由のほとんどは結果論なので、海外に行くことの目的・動機にはなりづらいのも事実です。
海外旅行の目的の見つけ方は前回の記事で書きましたので、良かったらご覧ください。
コラム 連載1 海外旅行に興味がない、とまでは言わないけどめんどくさい
では、なぜ行ったほうが良いのか
今回はそれについて書いていきます。
そもそも若いうちとは?
よく言われるのは大学生、遅くとも20代。
理由は価値観や感性が柔軟であること、それから体力的な問題ですね。
価値観と感性の柔軟性
これらは年を経る毎に固まっていくと言われますが、自分がまだ20代だからか、個人的にはあまりピンときません。
ただ確かに、10代の時と20代の今では同じ景色を見ても感動の大きさが違いますね。
10代の時の、学校の下校中に見えた真っ赤な夕焼け空は今でも覚えています。
しかし、新しい文化や価値観を知って、滞在中はそれに馴染む気持ちを持てるなら、別に何歳からでも良さそうな気がします。
体力的な問題
これに関しては確かに若いうちが良いです。
フライト時間や手続きの待ち時間は長いし、知らない土地を歩くのはやはり疲れます。
また知らない土地というのは、体力だけでなく精神的にも疲れます。
結論としては、
海外の体験から何かを得たいなら別に遅いということはない、
純粋に観光を楽しみたいなら若いほうが有利、
でしょうか。
さてやっと本題
なぜ海外に行ったほうが良いのかについて書いていきます。
日本の豊かさに気づく
特に日本人のマナー意識と、日本の下水道インフラは素敵です。
僕が行ったベトナムも、近年急激な発展を遂げているとのことで、インフラ的にはあまり困ることはありませんでした。
しかし上記の2つに関しては日本が圧倒的です。
歩行者への配慮
先ほどマナー意識と言いましたが、もっと具体的に言うと『車両の歩行者への配慮』です。
日本で横断歩道のない道を渡ろうとする時、止まってくれる車やバイクは結構多いですよね?
ベトナムではこうはいきません。
渡ろうという素ぶりを見せても止まってくれることなんて皆無。
なので、無理矢理にでも渡り始めるしかありません。
そうすると、バイクが歩行者を避けながら走行してくれます。
慣れると案外いけますが、やはり日本人のあの止まってくれる配慮って良いなぁ、と改めて思いました。
下水道インフラ
もうひとつはトイレ事情
日本にいると全く想像できませんが、日本以外のアジアの国ではほぼトイレットペーパーが水に流せません。
下水道のインフラが日本ほど整っていないのが理由みたいですが、確かにトイレにはトイレットペーパー用のゴミ箱が設置されています。
これがきっかけで日本のトイレ、ひいては下水処理施設って偉大だなと思いました。
初めてベトナムから成田空港に帰ってきた時は、成田空港のトイレに感動したのを覚えています。
トラブルに強くなる
これこそ本当に結果論だけど、このテーマで語ると絶対皆これ言いますよね。すみません、例に漏れず僕も書きます。
では具体的に、海外に行くことでどんな風にトラブルに強くなるのか、それは
メンタルが強くなるのと、日常生活での油断が減ります。
メンタルが強くなる
僕は、ベトナムで1人で行動しているときにぼったくりに遭いました。
当時はショックでベトナムが大嫌いになりましたが、
(今でも仲の良いベトナム人の友人と、その家族と友人以外は基本敵だと見做してますけど)
1人ぼっちだったけど最終的には逃げ切れたことが自信になり、メンタル的に強くなれた気がします。(お金はまあまあ取られましたけど)
自分の油断と現地人の強かさ
日本でも生きることに必死な人はいるはずですが、自分が見ないようにしているだけなのか、はたまた日本は制度やボランティア等が手厚いからか、なかなか気づけません。
また、手段を選ばずお金を稼ぐことに本気な人間も日本にいますが、これまでの教育のおかげか普通ならそんな人間には近づきません。
相手から近づいてきたら離れるという判断もできます。
ではこれが、言葉も文化も異なる海外で起きたらどうでしょう?
自分は詐欺やぼったくりには引っかからない、と思っている人間ほどかかります。
いわゆる物乞いという人達にも遭遇しました。
これらがきっかけで、私生活で油断することがかなり減りました。
神戸旅行中の台風に対して、ちょっと理性的な行動ができたのもこのおかげかもしれません。
良かったら、神戸の台風の記事もご覧ください。
国内旅行が圧倒的に楽で楽しくなった
これまた結果論だし、そもそも海外の現地での良かった経験ですらないけれど、個人的には1番良かったことです。
海外旅行で不便、勝手が異なる旅行体験をしたことで、気持ちの余裕が大幅に増えました。
特に、言葉が通じて意思疎通ができるのってとてもありがたいことです。
買い物中に商品の詳細を知りたい時にどうやって聞きますか。。。?
観光で目的地の近くまで来ても、ピンポイントで辿り着けないときにどうやって尋ねますか。。。?
ベトナムでフォーに無条件で入ってくるパクチーを抜いて欲しい時にどうやって伝えますか。。。?
これらはほんの一例かつ些細なことですが海外滞在中はずっと、全てのことで意思疎通が困難になります。
この経験があったので、僕はベトナムから帰ってきて国内旅行の頻度が急激に増えました。
あくまで結果論、だけど海外旅行も悪くない
さて、ここまで海外に行って良かったと思うことを書きました。
しかし、
これらのことは気にしなくていいと思います。
なぜなら散々書いてきた通り、どれもが結果論だから。
前回の記事に書いたことと似たようなお話ですが、やりたいことというのは物事を知るからやりたくなります。
知らないことは、『やりたい』ではなく『やってみたい』、つまり好奇心です。
そして、今回のお話は全て結果論、海外に行った人間だけが実感できるものです。
これが海外旅行の目的になるのは一度でも海外でこのような経験をした人たちのみ。
まだ海外に行ったことのない人にとっては好奇心の域を出ず、そして僕らは(あ、一緒にしてしまってすみません)好奇心だけでは海外に行くという行動が取れません。
なので、これらの言葉に振り回される必要はないでしょう。
というか、他に強い目的もなく、それらの言葉に少し興味があるだけで海外に行くと、たぶんつらくなります。
(まあ、その行動力は称賛しますけど)
だってそれは、何も知らない人からすれば、高いお金を払ってわざわざつらい経験をしに行くだけのものだから。
おそらく、ここまで読んでくれた方は、トラブルとか大変なこと多そうだな、と思ったはず。
だから何度も言いますが、よく語られる海外旅行に行ったほうがいい理由、を気にする必要ありません。
行く気が起きないなら起きないで全然良いのです。
ということで、
海外旅行に行くなら、行ったほうが良い理由よりも自分だけの目的を探したほうがいいよ、というお話でした。
海外旅行なんて苦労することの方が多いんですから、強い目的がないと早く帰国したくなります。
でも、その強い目的を見つけられたなら、ぜひ海外に行くことをおすすめします。
海外のスケールの大きさ、日本と異なる文化は正直言って、、、確かに楽しいです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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